歯磨き粉って、どんなものを使っていますか?
ホワイトニングに興味がある方であれば「歯が白くなる」歯磨き粉をチョイスして使っていますかもしれませんね。
歯磨き粉って、毎日使うものですが、よくよく考えてみると「歯磨き粉について実際よく知らない!」ということもあると思います。
選ぶときに、どんな歯磨き粉を選べばいいのか?自分にはどれが合っているのか?を知りたいという方のために、歯磨き粉の基礎知識とお悩み別のオススメの歯磨き粉をまとめてみました(^ ^)
Contents
歯磨き粉について詳しく知りましょう

私達が毎日使っている歯みがき粉ですが、みなさんは歯みがき粉のことをよくご存知ですか?
たくさんの種類の歯みがき粉がありますが、購入の際もなんとなく選んでいる人が多いのではないでしょうか?
口の中の悩みは人それぞれで、虫歯・歯周病・歯の黄ばみなどありますが、歯みがき粉もそれぞれ期待される効果が違ってきますので、自分にあった歯みがき粉を使うのが一番いいでしょう。
でも、どれがいいかもよく分かりませんよね。ここでは、歯みがき粉の成分などの基礎知識と、お悩み別のおすすめの歯みがき粉を紹介していきます。
歯磨き粉は正しくは「歯磨剤」
歯磨剤(しまざい)とは、歯磨きをする時に使われている製品全般を指す言葉で、一般的に使用されることが多いのは、チューブに入っているペースト状になっています。歯磨き粉の別名と考えるといいですね。
以前は、粉状の歯磨剤を使っていたこともあって、歯磨剤のことを歯磨き粉といっているのは、その名残だとされています。
粉じゃないのに、歯磨き“粉”というのはこのためなんですね!
歯磨剤は、歯ブラシに適量付けて使います。歯磨きご終わったら、飲まずにそのまま吐き出します。
日本では薬事法によって、化粧品、医薬部外品に分類されています。
歯磨き粉についての基礎知識を知ろう
歯みがき粉の基礎的な知識、歯みがき粉の種類や選び方、購入方法など、本当に基礎の基礎の部分を紹介していきます。
歯みがき粉の事って、知っている様で知らない事がたくさんあるんです。
歯磨き粉にはどんな種類があるの?

歯磨き粉には種類があり、大きく分けると医薬部外品と化粧品の2種類あります。
虫歯を予防したい場合には、医薬部外品の歯磨き粉を選ぶといいとされています。
歯磨き粉の主な成分は研磨剤と発泡剤で、ほかにも湿潤剤・粘結剤・香味剤・保存剤などが含まれています。
このような、基本の成分のみで出来ている歯磨き粉を化粧品歯磨剤といい、基本の成分の他にも薬効成分を含んでいる歯磨き粉を、医薬部外品歯磨剤として分類されています。
チューブタイプの歯みがき粉であれば、これらの成分はチューブの裏側に記載されています。
歯磨き粉は目的によって選ぶ
薬用成分が配合されている医薬部外品の歯磨き粉の多くには、フッ素が配合されています。
「フッ素コート」って聞いたことありませんか??
歯医者さんでも、フッ素コートのみをしてもらえるんですが、フッ素を吹き付けることで歯の表面に艶が出たり、薄い膜ができるので、虫歯予防に効果的とされています。
軽い着色も防いでくれるので、ホワイトニングにも効果が期待できますよ(^ ^)
そして、炎症を抑える働きもあるので、歯茎が腫れているときもおすすめされています。
このように含まれる成分によって、期待できる効果が違いますので、自分が気になる症状に合わせて歯みがき粉を購入しましょう!
有害とされる危険な歯磨き粉もある
歯磨き粉に含まれている成分に、ラウリル硫酸Naというものがありますが、この成分が含まれている歯みがき粉には注意しましょう。
ラウリル硫酸Naは合成界面活性剤のひとつで、泡立ちを良くするために、シャンプーなどにも配合されています。
アメリカや欧米の一部の国では、ラウリル硫酸Naを禁止している国もあるくらいです。
お化粧品や美容関係に詳しい方の間では合成界面活性剤を使用しない方がいいことは常識ですが、口内の粘膜からは特に吸収しやすい成分で、すぐに血管に入り、15秒で心臓に届くと言われています。
そして、目の裏や肝臓、女性であれば子宮にも蓄積しちゃうんです。
最近では、若い人でも白内障になる人が増えてきているのですが、これは、最近の歯磨き粉やシャンプー、ボディソープなどに含まれる合成界面活性剤が原因のひとつではないか?とも言われています。
そして、最近の若い人に味覚障害も多いのですが、これもラウリル硫酸Naなどの合成界面活性剤が、舌の表面の味を感じる細胞を溶かし、破壊しているのが原因と言われています。
歯磨きをした後って、なんだか味がわかりにくいですよね?
「歯磨き粉がスースーするからかな?」とあまり気に留めていない方も多いようですが、実はキケンかもしれません。
今、自宅で使っている歯みがき粉の、裏の成分表記を見てみてください。
もし、この成分が含まれているようでしたら、止めたほうがいいかもしれません・・・。
歯磨き粉を購入するには
歯みがき粉は、薬局やドラッグストア、ネットでもほとんどの商品は購入することができますが、歯科医院専売品である歯みがき粉は、歯医者さんでしか購入できませんので、歯科医院専売品を購入したい場合は、かかりつけの歯科で相談してみるといいでしょう。
歯みがき粉の正しい基本の使い方
毎日、習慣として行っている歯磨きですが、正しい歯みがき粉の使い方や、正しい磨き方があります。
これが歯みがきの基本となるので、この通りに出来ないとしても、知っておくと良いでしょう。
■正しい歯みがき粉の使い方
- まずはじめは歯みがき粉を歯ブラシに付けずに、歯の表面についた歯垢を落としていきます。
- 歯垢をある程度落とせたら、お水で良くすすぎます。その後フッ素入りの歯みがき粉を、歯ブラシに小豆大くらいの量を目安につけます。歯みがき粉が、すべての歯の表面にいきわたるようにブラッシングしていきましょう。 これを約1分間程度続けます。その間は口をゆすいだり、出来れば泡をあまり吐き出さないようにします。
- ブラッシングが終わったら、一口くらいの水を含みましょう。水を含んだら、30秒間くらい全体に行き渡るよう口のなかを洗って吐き出します。
- その後は必要以上に口をお水でゆすいだりせずに、1時間くらいは飲んだり食べたりするのは控えましょう。 朝の歯みがきは、寝ている間に口のなかに菌が溜まっているので、特に念入りに行うと良いでしょう。歯ブラシは電動歯ブラシもおすすめです。
今話題の歯磨き粉カバーって何?
歯みがき粉カバーって、みなさんご存じですか?
あまり聞いたことのない人も多いことと思います。
市販されている歯磨き粉は、生活感のあるカラフルなデザインが多いですよね。
統一感を出したい人は、インテリアの邪魔に感じるようです。
ですが、棚にしまい込んでしまうのも、頻繁に使うものですし、すぐに取り出せる場所に置いておきたいものでもあります。
そんなときには、歯磨き粉におしゃれな歯みがき粉カバーをして、自分の好きなデザインで歯みがき粉をラッピングして、仕上げるのが最近人気なんです。
歯磨き粉にカバーをかけるのは、誰でも簡単に出来ますよ。
使用する材料は家にあるものでもいいし、ネット通販などても購入出来ますよ。
気分が変われば、また新しいものにすぐチェンジできるので、DIY 好きの人の間で広がってるんです。
歯磨き粉にはどんな効果があるの?
1.フッ素で虫歯の予防効果
学術的な研究では、唯一、虫歯の予防の効果があると認めれてられている成分は、フッ素です。
歯垢の中にいる細菌が、普段の食事をエサにして酸を出します。
その酸が、歯の表面のエナメル質を破壊すると言われています。 フッ素は歯垢による酸の産の放出をおさえて、修復を促してくれます。
そしてそれだけではなく、歯の表面をもっと酸に強い構造に変えてくれる働きがあるようです。
フッ素が配合されている歯磨き粉を使うと、フッ素の入っていない歯磨き粉を使うよりも、26%も虫歯の発生を抑制できたという報告も実際にあります。
フッ素の他にも、ミネラルも有効成分とされています。
歯の再石灰化には、ミネラルが必要になります。
基本的には、唾液に必要な成分がもともと含まれているため、自然と再石灰化が起こるのですが、ミネラルが不足してしまうと再石灰化ができなくなり、虫歯になってしまいます。
不足してしまったミネラルを補ってあげることで、虫歯予防の効果が期待できると言われています。
2.気になる着色汚れの除去効果
歯の黄ばみって気になりますよね。
普段の食事で歯の表面に着色汚れがついてしまいますが、この汚れはブラッシングだけで落とすことはできません。
歯磨き粉には研磨剤が配合されていますが、着色を落とす効果が期待出来ます。
しかし、研磨作用が強すぎてしまうと、表面のエナメル質までも削ってしまうこともあります。
そうなると、逆に着色しやすくなってしまうので注意が必要になります。
3.知覚過敏の予防効果もアリ
知覚過敏は、エナメル質の内側にある象牙質に刺激が加わって起こります。
この多くは、歯を磨きすぎていたり、歯ぎしりをすることでエナメル質が削れてしまったり、歯茎が下がったりして、内部の象牙質が露出することが原因となっています。 硝酸カリウムや、乳酸アルミニウムの配合された歯みがき粉は、外部からの刺激に一時的にバリアを作ってくれるので、染みにくくなるとされています。
ハイドロキシアパタイトという成分は、エナメル室と似た成分ですが、表面コーティングしてくれて、知覚過敏に効果が期待できるとされています。
4.歯周病対策や炎症緩和の効果
歯周病は細菌による感染症です。
歯周病対策の歯みがき粉は、塩化セチルピリジニウムやイソプロピルメチルフェノールなどの、殺菌効果のある成分が配合されています。
しかし、歯周病の原因となっている菌は、バイオフィルムという防御膜に覆われていて、多くは歯ブラシでは届かない歯周ポケットの奥に潜んでいるので、基本的にはほとんど効果はないとされています。
歯周病対策の歯みがき粉は、歯周病によっておこる歯茎の炎症、出血などの症状を緩和してくれることはありますが、歯周病事態が改善できるわけではないようです。
口臭への効果は期待できない
口臭でお悩みの人はとても多いと思いますが、口臭の原因は歯周病であることが多いようです。
歯周病が原因で口臭となっている場合は、歯磨き粉で歯周病を改善することは難しいため、その口臭に対しての効果も期待できないのです。
歯周病が原因ではなく、歯垢などが原因となっている口臭であれば、それにあった歯みがき粉としっかりとブラッシングすることで、改善されることも多いようです。
口臭が気になる場合は、一度歯科医院で診てもらうことをオススメします。何が口臭の原因となっているのかを、知ることが大事です。
虫歯になりやすい人の歯磨き粉選びのポイント
虫歯になりやすい人は、虫歯の治療をしても、また他のところに虫歯がすぐ発生したりすます。
虫歯になりやすい人は、虫歯予防効果のある歯みがき粉を選ぶようにした方がいいですね。
虫歯予防効果のある歯みがき粉を選ぶ際の、ポイントをまとめていきます。
研磨剤が少ない歯みがき粉を選ぼう
虫歯になりやすい人は、酸クロルヘキシジンやトリクロサン、塩化ベンゼトニウムなど殺菌の効果の高い成分が配合された歯磨き粉がオススメです。
虫歯の多い人や出来やすい人は、ブラッシングで歯垢や汚れ、食べかすなどをしっかりと落とさなくてはいけません。
研磨剤が多く含まれている歯磨き粉は、歯の汚れは落ちやすいのですが、研磨剤が入っていることで、逆に歯の表面を傷つけてしまうこともあります。
成分表示にリン酸水素カルシウムや、炭酸カルシウムや、無水ケイ酸と書かれている場合は、これが研磨剤にあたります。
審美用の歯磨き粉では、ヤニをとる・歯を白くする・着色を取ると、大きく書かれているものが多いですが、これは注意が必要になります。
過剰に研磨剤で歯の表面を傷つけてしまい、傷ついた歯がさらに汚れがつきやすくなったりして、その結果虫歯にもなりやすくなるようです。
虫歯が出来やすい方は、歯みがき粉を選ぶ時は研磨剤が控えめな歯磨き粉を選ぶのがポイントです。
発泡剤が入っていない歯みがき粉が良い
市販されている歯磨き粉には、発泡剤が多く含まれているものが多いです。
発泡剤が含まれていると泡立ちがいいので、しっかり歯を磨けていないのに磨いた気になってしまうので、それも問題になります。
成分表示にある、ラリウル硫酸ナトリウムは発泡剤のことです。
歯磨き粉を口の中に拡散させる働きはあるのですが、泡立ちが良すぎるとブラッシングの妨げにもなってしまいます。
電動歯ブラシをお使いの人は、特に発泡剤が入っていない歯みがき粉か、控えめな歯みがき粉を選ぶようにしましょう。
フッ素が高濃度のものを選ぶ
虫歯が出来やすい人は、虫歯の予防をしなくてはなりません。
虫歯予防の場合は、フッ素の濃度が高い歯磨き粉が一番いいでしょう。
市場に出回っている歯磨き粉の、90%くらいがフッ化物が配合されているので、簡単にフッ化物を使用することができます。
フッ化物配合歯磨剤は、医薬部外品として位置付けされていて、配合フッ化物はフッ化ナトリウム(NaF)、フッ化スズ(SnF2)、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP) の3種類が承認されています。
濃度は、日本の薬事法で1000ppm以下と規定があります。