「重曹とレモン」というキーワードはホワイトニングに関わっていると、かなりの頻度で耳にします。
というのも『安く歯を白くする方法』や『0円でもできる!?ホワイトニングの裏ワザ!』など、マユツバな情報も多く出回っているからです(^_^;)
なぜ、重曹とレモンなの?

レモンには、強い抗酸化作用があります。
これは豊富に含まれたビタミンCの効果ですが、この効果は体内には大きな効能がありますが、歯には効果がありません。
特にレモンが歯に効果が高いとされている理由は「クエン酸」にあります。
クエン酸は、酸性ですから、汚れ落としの効果を求めて歯のホワイトニングに使用すると、歯の表面を溶かすことになります。
ですが、言ってもレモンなんて天然の果物。
レモンを食べ続けたことで、歯がボロボロになる!!なんて考えにくいですよね。
実はキケンなのは重曹
「重曹歯磨きで歯をホワイトニング」という情報を目にした方も多いとは思いますが、結論から先に言うと、重曹で歯を磨くのはキケンです!
実は、重曹はとても強い研磨作用がありますので、歯の表面を削ります。
その結果、歯が“白くなったように見える”というわけですね。。。

歯の表面のエナメル質というのは、なかなか再生させることができません。
ホワイトニング専門の診療を行っている審美歯科などでは、エナメル質を削った後には、しっかりと再石灰化できるように歯のケアをします。
自宅で、重曹を使って歯磨きをすると、この再石灰化の処置をすることができません。
つまり、「重曹(=強い研磨剤)でエナメル質を削る」→「新しいエナメル質を削り、一時的に白く見える」
という状態です。
週に1回くらいだったら大丈夫??

安く歯を白くしたい!という気持ちは私もわからなくはないです(^ ^)
ですが、歯は一生モノです。
正しい方法で、ホワイトニングしなければ、傷つけるだけ…で終わってしまいます(泣)
エナメル質を削るということは、すなわち虫歯にもなりやすくなります。
歯は身体の中でも、最も再生しにくい部分になりますので、大切に付き合っていきたいですね(^ ^)